化粧品の成分やスキンケアの方法にこだわりのある女性は多いと思いますが、自身の肌のことをどのくらいご存知ですか？肌トラブルを引き起こさないためにも、肌の構造や生まれ変わる仕組みを覚えておきましょう。

肌の表面にある表皮は、実は4つの層からできています。一番上の層は「角層」、二番目が「顆粒層」そこから「有棘層」と「基底層」というふうに重なっているのです。

この4つの層では一番下にある基底層では細胞分裂によって常に新しい表皮細胞が生まれており、それが徐々に上の層へと押し上げられていきます。

そして最後の角層では角質と言って細胞が死んだ状態になり、最終的には垢として剥がれて落ちていき、常に肌は古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わっているのです。この一連の流れをターンオーバーと言います。このターンオーバーにより、肌は潤いとハリを保つことができるのです。

肌の表皮細胞が古いものから新しいものへと変わるサイクルがターンオーバーです。このターンオーバーは1日、2日のサイクルで行われるものではありません。

平均的な日数は年齢または個人差により変わってくるのですが、20代で28日前後、年齢を重ねると細胞分裂のペースが遅くなり50代にもなると2ヶ月近くになります。年齢以外でもターンオーバーは乱れることがあります。寝不足や仕事のストレス、偏った食事、便秘などです。

ターンオーバーが遅いと、垢として剥がれるはずの角質が残ってしまい表皮が固くなります。それにより、ニキビやシミといったトラブルを引き起こしてしまうのです。一方、ターンオーバーが早いと、バリア機能が未熟な細胞が表面にでて紫外線などを浴びることになります。そのため肌荒れしやすくなるのです。

美しく白い肌にするためには、ターンオーバーを正常な状態にして、健康な表皮細胞にすることが大切です。

そのために何をすればいいのかというと、乱れの原因となる睡眠不足やストレス、偏った食生活などを改める必要があります。

それから化粧品で保湿をしたり紫外線対策をしたりすることも大切なのですが、肌質に合わないものを使うと逆に刺激となってターンオーバーを乱してしまうので注意しなければいけません。

特に敏感肌のように刺激に弱い人は、使う化粧品やスキンケア用品も低刺激のものを選ぶ必要があります。